ワインのブドウ属/種[基本]まとめ

3分!ソムリエの復習

ワインのブドウ属/種[基本]まとめ

[st-kaiwa1]ブドウの「Vitis〜 」っていくつあったかな?[/st-kaiwa1]

答え「すごく沢山あります!
ソムリエとしては以下の7個、言える様になりましょう!

Vitis vinifera

Vitis labrusca

Vitis riparia

Vitis rupestris

Vitis berlandieri

Vitis amurensis

Vitis coignetiae

そもそもブドウは、

ブドウ科(Vitaceae)のブドウ属(Vitis)に属する、冬季落葉生のつる性植物をさします。

ブドウの分類「科」「属」とは

分類とは生物を「類い」=仲間でまとめること。さらに言えば「類い」同士の有様を全体的に推し測るという考えを持っています。

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(My Kinsoラボさん)

ブドウの分類は

  • 植物界
  • 被子植物門
  • 真正双子葉類(階級なし)
  • バラ類(階級なし)
  • ブドウ目(Vitales)
  • ブドウ科(Vitaceae)
  • ブドウ属(Vitis)
  • 各ブドウ品種

となります。

世界の主要ブドウ一覧

ブドウには多くの属/種が含まれ、原産の地域により性質が異なる。

欧・中東系
  • Vitis vinifera   [ワイン]
北米系
  • Vitis aestivalis 
  • Vitis berlandieri    [台木]
  • Vitis californica 
  • Vitis candicans
  • Vitis caribaea
  • Vitis cinerea
  • Vitis cordifolia 
  • Vitis girdiana
  • Vitis labrusca   [食用・ワイン] 
  • Vitis linecumi
  • Vitis longii
  • Vitis monticola 
  • Vitis rufomentosa
  • Vitis riparia    [台木]
  • Vitis rupestris  [台木]
アジア系
  • Vitis amurensis 
  • Vitis coignetiae    [日本自生の山ぶどう]
  • Vitis thunbergii

世界中でワイン用として利用されているブドウは、ほぼ Vitis viniferaに含まれる

1,000品種以上があるといわれているが、そのうち実際にワイン醸造に使用される品種は約100種程度

Vitis~が違えば「人」と「ゴリラ」くらい違う!

上記に沢山の分類がありましたが、生物学上はVitis ~が違えば例えるなら人とゴリラほど違うということになります。

(見た目には、黒ブドウ白ブドウの方が違う気がしますが…)少し驚きです。

以下に、ソムリエ試験上覚えておきたいブドウ属を解説します。

原産 名称 特徴
欧・中東系 Vitis vinifera ワイン用
フィロキセラ✖️
北米系  Vitis labrusca 湿った気候○

耐病性○

Foxy Flavor

 (三大台木) Vitis riparia 湿った土壌に強い、早熟性収量少ない 挿し木の際に根が出やすい、 石灰質土壌に弱い
Vitis rupestris  乾燥土壌に強い、晩熟成、収穫量多め、石灰質土壌に強い
Vitis berlandieri 乾燥土壌に強い、石灰質土壌に強い、挿木の際に根が出にくい
東アジア種群 Vitis amurensis
Vitis coignetiae 日本に自生する山ブドウ。
ワインの原料になるブドウ

Vitis vinifera欧・中東系 

ワイン醸造に適している

フィロキセラ耐性をほとんどもたない

また乾燥した気候に適応している(雨が多い気候には弱い)

シャルドネ、メルロ など

食用にも用いられるブドウ

Vitis labrusca北米系

湿った気候適応している

耐病性も強い

Foxy Flavorとよばれる独特の香りを持つ

コンコード など

台木になるブドウ

Vitis ripariaVitis rupestrisVitis berlandieri北米系

三大台木原種と呼ばれている。地表部分は、主にVitis viniferaを接木してしまう。

その他のブドウ

Vitis amurensisVitis coignetiae東アジア種群

ヴィティスコワニティは日本に自生する山ブドウ。

交配と交雑

同じ種を掛け合わせることを交配、異なる種を掛け合わせることを交雑とよびます。

交配種

ワイン用ブドウには沢山の交配種があります。同じ系統のブドウだけでこんなにヴァリエーションが出せるんですね。

ブドウの家系図はいまだに研究中のものが多い。

意外な組み合わせもあって、結構面白いです。

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(相関図)

交雑種

Vitis vinifera✖️Vitis labrusca

異種の掛け合わせ。

日本で代表的なのは、川上善兵衛が生んだマスカットベーリーA。また少し意外かもしれませんが、デラウェアや巨峰なんかも交雑にあたります。

…交雑品種に、更に何かを掛け合わせたらどうなるんでしょうか?

“戻し交配“なんてものもあるみたいですね。

少し道をそれてしまいそうなので、今回はこれ以上は深入りしないでおきます。

最近は、国際品種から固有品種などへ注目が変化してきています。ブドウの家系図も、複雑だったり不明っだたりしますよね。地方がわかればなんとなく予測できなくもないですが。

しかし、ワインも多様性が出てきた中で「これは交配種!」「これは交雑種!」なんて明確な分類は必要ないかもしれません。

仕組みだけ理解しておけばひとまず良いのではないでしょうか。

おまけ〜亜種〜

「このブドウは亜種だから… 」って聞いた事ありませんか?

亜種とは:

主として独立させるほど大きくはないが、変種とするには相違点の多い一群の生物

だそうです。有名な亜種は、イタリアのサンジョヴェーゼです。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノや、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ、ニエルッキオなどと地方により様々な呼び方がありますね。時に、シノニムとしか表現されていない事もありますが、それぞれ個性がある様です。

覚えるのは大変ですが、現地の方を思って一緒に頑張りましょう!

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